公開講義 「立ち止まって、考える」 コロナ後の世界 人文学の蓄積を活かす(2021.09.16)

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京都大学人社未来形発信ユニットは、オンライン公開講義シリーズ「立ち止まって、考える」を先月14日から実施している。この取り組みは昨年4月から始まり、今回でシーズン3となる。コロナパンデミックを共通テーマに据えた、人文社会学の各方面の講師によるリアルタイム講義や、湊総長などをゲストに迎えた対談動画を配信している。講義はユーチューブライブで行われ、申し込み不要で誰でも無料で受講でき、アーカイブも残される。ユーチューブのアンケート機能やコメント機能を活用した双方向性を重視するスタイルで、約1時間の講義時間のうち後ろの20分ほどは視聴者からの意見や質問への応答にあてられる。

この取り組みの狙いについて、主宰する出口康夫・文学研究科教授は動画で「パンデミックによって当たり前だった価値観が揺らいだ。人文学は具体的な解決策は提示できないが、それに至るための枠組みを提供することはできる。視聴者が自分なりの考え方を作るきっかけになればいい」と語る。

シーズン3では合わせて12講座が開かれ、ジャンルも哲学から心理学、観光論まで幅広い。

記者はその中から「アフリカから学ぶ人文学」(松田素二・文学研究科名誉教授)「パンデミックの倫理学1年後…」(児玉聡・文学研究科准教授)の2つを視聴した。前者は未開、援助対象といったアフリカの負のイメージを払拭し、逆にアフリカから学ぼうとする姿勢が提示された。後者ではロックダウンやワクチン義務化の有効性と是非などについて論じられた。どちらの講義も、日々をただ過ごしていては気にならない、しかしよく考えるべき話題について、自分にない視点を与えてくれる。また、チャット欄が活発で、視聴者の多様な意見に触れられることも魅力に感じた。

シーズン3の講義は今月25日までに全てが消化されるが、アーカイブ動画は無期限で公開される予定。詳しい日程やそれぞれの講義概要は、人社未来形発信ユニットの公式サイトから確認されたい。(艇)

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【ユーチューブで講義する松田素二名誉教授】

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