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文学部自治会が要望書 教室貸し出し再開求め

2021.08.01

文学部自治会学友会と12の課外活動団体が7月30日、文学部の教室貸し出しの再開を求める要望書を教務掛に提出した。従来は14の教室を課外活動に使用できたが、感染症の影響で昨年3月16日から文学部が貸し出しを停止している。教務掛は本紙の取材に「再開は難しい」と回答している。

要望書には折り紙サークルや地理学研究会などが名を連ねた。課外活動の制限が徐々に緩和されるなか、公認団体や屋外活動が優先されていると指摘し、文化系団体の「存続が危ぶまれている」と訴えた。要望書では、学友会が取りまとめる感染対策ガイドラインを承認して貸し出しを再開するよう求めている。

教室貸し出しは、平日の授業後や休日に文学部新館を利用できる制度で、公認団体である学友会が一括で申請し、非公認団体も使えるよう手配してきた。学友会によると、昨年12月16日には、感染症の収束に目処が立った段階で利用再開するよう求める要望書を出し、文学部長から概ね同意する旨の回答があったという。しかし、学友会として「収束を待てない」と判断し、再提出に至った。

今回の要望について文学部教務掛は、本紙の取材に8月6日時点で「現状において再開することは難しいと思っている」としたうえで、「判断は学部長が行うため、掛として可否をお答えできない」と回答している。