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「宇宙社会」実現へ新拠点 土井飛行士ら招き設立

2021.07.01

京大は6月22日、宇宙での居住に向けた研究に取り組む「SIC有人宇宙学研究センター」を設立したと発表した。

住友林業や鹿島建設などの企業と連携し、宇宙での木材の活用や建築物のデザイン、放射線の影響の分析など5つの領域で研究を進める。構成員として、宇宙飛行士で2016年から京大教員の土井隆雄氏を特定教授に据えたほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などから専門家を集めた。

センターは、昨年10月に京大大学院総合生存学館が立ち上げた「ソーシャルイノベーションセンター(SIC)」内の研究領域の一つとして発足した。昨年12月には、2023年に世界初となる木造人工衛星を打ち上げる計画を発表している。今回、センターの構成員や協力企業が確定し、設立の公表に至った。
山敷庸亮センター長は公式サイトに掲げた挨拶文で「近未来の宇宙社会実現に向け、諦めずに確実に前に進んでゆく」と表明している。