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創造力で日本に活力を! 東国原知事来たる

2008.05.15

京都大学総合体育館で5月3日、新入生キャンペーン実行委員会主催による東国原宮崎県知事の講演会が開催された。新入生キャンペーンは、経済学部5回生宮下哲志氏の呼びかけで学生有志により行われているもので、新入生に対して、「自由の学風の中で自堕落に過ごすのではなく、大学生活で何か打ち込めるものをみつけよう」とよびかけている。

当日は、宮下実行委員長による開会の挨拶、東山副学長による挨拶に続き、東国原氏が、「京大をどげんかせんといかん」という題で約40分間、講演を行った。割れんばかりの拍手に迎えられて登場した知事、「元気のでる話を」と依頼を受けていたそうで、しゃべりのプロならではの話術で何度も笑いをとりつつ、自身の大学時代から、知事選に出馬し、知事となって今に至るまでを中心に、様々な話を展開した。

「大学の俗世から離れた聖域のような雰囲気が好き」という知事は、京都大学の学生に対して、夢と希望のもてる政治、行政が必要だとうったえ、豊かになりすぎてしまった現代の日本には、創造力というかたちでの活力が必要だと学生らへ発破をかけた。自身が、1000万円という限られた資金で金のかけない選挙を目指し、県政の変革を追い求めたことを例にとり、「まわりを変えるにはまず自分が変わること、前例・慣例がなくとも失敗を恐れず突き進まなければ」と話し、講演を終えた。

ゴールデンウィークということで、満員に膨れ上がった客席には学生だけでなく、子ども連れの家族などもみられ、熱心に耳を傾けていた。講演をきいた学生からは「知事という立場での葛藤などをきいて、東国原さんに好感をもった」「政治に直接携わっている人の話がきけて有意義だった」などの声がきかれ、今回の講演会は来場者には概ね好評だったようだ。

宮下実行委員長も「動員人数は1000人以上とよく集まったので、講演自体はうまくいったと思う。講演内容については少し軽いかな、とも思ったがあのぐらいユーモアを交えていた方が受け入れられやすいだろうし、最後はちゃんと学生生活について話してもらえたとは思う。もの足りなさはあるが、盛り上がってよかった」とコメントした。

しかし、知事の話には、このキャンペーンならでは、という点が乏しく、講演会というよりは単なるトークライブにおわった感は否めない。そもそも人選の時点で、企画の趣旨にそぐう人物を選んでいただろうか、「時の人」をよべばいいという感覚がはたらいてはいなかったか。少々疑問の残る講演会であった。

《本紙に写真掲載》