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専門科目 対面へ移行進む 要件緩和受け徐々に

2020.11.16

10月6日の学内マニュアル改定により対面授業の要件が緩和されたことを受け、11月初旬から講義形式の専門科目でも徐々に対面実施を再開している。これまでは実験や少人数のゼミでの再開が中心だった。各学部や授業ごとに様々な対応をとっており、今後も授業形態の模索が続く。

ゼミなどと比べて多人数が集まる講義科目は、これまでほとんどがオンラインで実施されていたが、11月に入って対面形式への切り替えが徐々に進んでいる。法学部は10月21日、22の講義科目を11月4日から対面で実施すると発表した。教育学部は11月6日、京大教務情報システム(クラシス)で発表している対面授業一覧に6科目を追加した。このほか各学部の教務掛によると、文学部では10月末をめどに授業ごとの届け出を受け付け、11月初旬から対面での講義科目を増やしており、総合人間学部は11月9日時点で講義を含む25科目を実施している。経済学部は、半数のゼミを対面で実施しているが、講義科目は引き続きオンライン中心だという。

対面授業を巡っては、前期途中の6月22日から段階的に実施している。対象は実験や演習、ゼミが中心で、理・薬・工・農学部は、後期開始にあたって実験や演習を対面で実施する旨を発表していた。医学部医学科では開講中の科目はすべて対面で実施しているという。その後10月6日に危機対策本部が授業実施マニュアルを改定して要件が緩和され、教室の収容率などをふまえて講義科目の実施も認められることとなった。なお、対面で開講する授業でも、マニュアルに基づき中継や録画の配信を行うことで、引き続き遠隔参加を可能としている。