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堀場雅夫氏講演会「自今生涯」 大学入学は目的でなく手段、意識せよ

2008.05.01

新入生キャンペーン主催の堀場雅夫氏による講演会が、4月16日時計台百周年記念ホールで行われた。(次号、講演会録を掲載予定)

新入生キャンペーンは、宮下哲志氏(経・5)の呼びかけで学生有志により今年度から行われているもの。新入生に対して「自由の学風」の中で自堕落に過ごすのではなく、何かに打ち込んで生きることをうったえている。

講演のテーマは「自今生涯」であり、話題は様々に及び独特の例え話で聴衆を沸かせた。目的と手段の転倒が大学でも起きて、入学に満足せず何をすべきかを考えさせるくだりもあり、宮下実行委員長は「話していただきたかったことを話していただけた」と感想を話した。

講演に来た新入生は「(堀場氏の言う)スキル・体力・人徳の3つを、在学中に身につけたい」(経)「講演テーマの1つに『科学技術の限界』があったが、自分なりに考えて問題を解決したい」(文)などと話した。

講演会後は新入生キャンペーン賛同団体と新入生との交流会が行われたのち、音楽系賛同団体による学歌の演奏、斉唱、応援団による演舞が披露された。交流会では、各賛同団体のブースを回るスタンプラリー形式で説明会が設けられ、京大生協提供でUSJペアチケットなど賞品の抽選が行われた。「スポーツをやりたかった人でも、文化系の話も聞きにきてくれた」「向き合って話すことで密な対応ができ、ビラや練習会では伝えられないことが伝えられた」などと参加賛同団体はコメントした。

今回のイベント全体を通して、宮下実行委員長は「参加人数が決して多いとは言えなかったので、もう少しPRに力を入れるべきだった。新入生だけでなく、賛同団体にも変化が見られ、文化系体育会系の垣根を越えて同じ大学にいる者としての連帯感が生まれているのではないか」と語った。

《本紙に写真・堀場氏コメント掲載》