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シロアリの本当の姿知って 害虫?それとも… サイエンスカフェ

2008.05.01

4月26日、進々堂(今出川通り)で第9回サイエンスカフェ「シロアリからみるモノの流れ」が催された。京都大学院生を中心とするサークル「井戸端サイエンス工房」がシロアリの研究者、山田明徳さん(農学研究科研究員)を招き、約20名の市民らが紅茶やコーヒー片手に科学談議を楽しんだ。

自然界におけるシロアリの生態や役割について、山田さんが話した。害虫と認められるシロアリは約2600種のうちほぼ1種でしかないことや、シロアリがミミズ以上の強力な分解作用を担っていることなどを、フィールドワークの経験やスライドを交えながら説明した。

参加者はスタッフ作製のパズルを組み立てながら普通のアリとの違いを考えたり、実際に沖縄に生息するシロアリを観察した。進々堂名物のスコーンセットに舌鼓を打ちつつ、テーブルをまわる山田さんへ自由に質問する一幕も。参加した大学生(22)は「今回のテーマに最初は『なぜ?』と思いましたが、自分のなかのシロアリ観が変わりました」と感想を話した。

《本紙に写真掲載》