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女子寮 入寮募集を再開 新宿舎 2月末に完成予定

2019.02.16

建て替え工事が行われていた京都大学女子寮の新宿舎が今年の2月末に完成を迎える。これに伴い、京都大学は、2017年春から停止していた女子寮の入寮募集を再開することを昨年11月22日に発表し、12月28日に募集要項を公開した。

宿舎の建て替えは、女子寮運営委員会が大学当局に対し要求したことから、大学当局との話し合いの結果、2017年4月から始まった。新宿舎は総定員65人で、吉田キャンパスから徒歩で7分ほどの場所にある鉄筋コンクリート構造の4階建てだ。寄宿料は月25000円で、その他、月400円の自治会費と、実費で光熱費が必要となっている。女子寮の募集担当である京都大学教育推進・学生支援部厚生課によると、維持管理費、他大学の寄宿料、学生の経済的負担等を総合的に勘案した結果、寄宿料を400円から25000円に値上げしたという。なお、入居対象者は女子の学部生・大学院生と定められており、トランスジェンダーの女性については、本紙の取材に対し、「個々の事情による」と回答している。

宿舎の建て替えに伴い、新たな京都大学学生寄宿舎女子寮規程も定められた。この規程は研究科長部会、教育研究評議会を経て役員会において決議されたもので、制定前には女子寮の自治会との話し合いも行われたという。

新宿舎の新入生向けの募集は2月28日から3月11日まで行われ、選考に合格した学生は4月1日から居住できる。なお、現在代替宿舎に居住している学生も新宿舎に入居することができ、今後京大は手続きを進めていくという。