文化

京大新聞って、なあに? 編集部の活動を紹介

2019.04.01

京大新聞をお読みのみなさん。こんにちは、京都大学新聞社のとある編集員です。新年度になって、どこのサークルや部活に入るかお悩みの方もいるでしょう。今回の記事では、京都大学新聞の活動内容について紹介していきます。(轟)

京都大学新聞社の紹介

京都大学新聞社は、1925年に「京都帝国大學新聞」として発足し、今年で94年の歴史を持つ全学公認団体です。「京大新聞」という略称で知られており、現在では公認団体として唯一の報道系サークルとなっています。月2回の新聞発行はもちろんのこと、入学アルバムや卒業アルバムの作成にも携わっており、15年には京都大学新聞文学賞を開催しました。ほかにもNFの際にシンポジウムを開催することもあります。

主な活動には、毎週木曜日18時30分からの編集会議、および発行日前後の記事執筆、レイアウト、新聞発送などの作業があります。

京都大学新聞の制作

活動のメインは月2回発行の京都大学新聞の発行となります。ここでは、京大新聞ができるまでを明していきます。

◆紙面の検討

まずは、編集会議でおおまかな紙面の内容を検討していきます。インタビューなどの企画はおよそ2カ月前から動き出し、教職員に寄稿の依頼があればこの時期に執筆のお願いをします。

約2週間前になると、紙面作りが本格化します。ニュースが本格的に出そろいはじめ、担当者が決まります。担当者は各々の予定に合わせて取材します。また、映画評や書評を掲載する文化面では、批評する本や映画が決まり、担当者は記事の執筆を始めます。

◆取材

記事の担当が決まって、必要な場合は取材をします。教職員に取材するほか、当事者に個別に話を聞くこともあります。必要があれば一般紙の記者に混じって取材をすることも多々あります。昨年の10月には、実際に本庶佑教授のノーベル医学生理学賞受賞決定後の記者会見に参加しました。調査・取材することで初めて公になる事実も多く、京都大学や社会をめぐる第一線の情報に触れることのできる喜びがあります。

◆校正・割り付け

取材が終わって記事を提出すると、編集員総出で記事の校正をします。自分の書いた記事を他人に読んでもらうことで、より読みやすい記事になるよう文章を磨いていきます。

また、記事の完成と同時に、記事を紙面に割り付ける「レイアウト」という作業をしていきます。京大新聞ではインデザイン(In Design・Adobe社)というソフトを使って作業をしています。新しく入る編集員には、先輩の編集員が指導するので、ソフトの使い方がわからなくても問題ありません。

アルバムの作成

京大新聞では、新聞のほかにも入学アルバム・卒業アルバムを作成しています。入学アルバムでは、入学式のスナップ写真や各クラスの集合写真のほかに、総長へのインタビュー記事といった企画記事も掲載しています。また、卒業アルバムでは、研究室ごとに集合写真やスナップ写真を掲載しているのに加えて、昨年度からはサークル・部活の写真撮影も始めました。新年度に入ったばかりで気が早いですが、卒業する方がいる団体様にぜひご検討いただけるとうれしいです。

興味を持ったら……

まずは一度、編集会議の見学にお越しください。その際、メールやツイッター等で事前にご連絡いただけるとありがたいです(飛び入り参加も大歓迎です!)。編集会議が終わったらご飯を食べに行きましょう。もちろん新入生はタダです。

「興味はあるけど、文章書くのは苦手だな……。」という方もいるかと思いますが、心配いりません。先輩の編集員が付き添ってやさしく教えます。これを書いている筆者自身も最初は同じように思っていましたし、「うまい」文章を書くのは今でも得意ではないです……。

ただ、先に挙げたように京大新聞での仕事は新聞を作ること以外にもたくさんあり、編集員の担当する分野も多岐にわたります。アルバムの作成を担当している編集員もいれば、プログラムの作成を担当する編集員もいます。カメラ好きな編集員もおり、過去には桜や紅葉の写真特集も組みました。外部の会社や他団体から掲載依頼があった広告の管理や販売促進を担う販売・営業を担当する編集員もいます。自分の得意な分野を活かせ、知らなかった分野に触れることもできるのが京大新聞の魅力だと思います。

回生や学部は不問で、会費は無料です。過去の記事は京大新聞の公式サイトで見ることができるほか、バックナンバーを購入することもできます。ぜひ参考にしてください。編集部一同、一人でも多くの編集員が入ってくれることを楽しみにしています。