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京大への建造物侵入で3名逮捕 京大当局が刑事告訴

2019.01.16

京都府警は昨年11月20日、京大構内への建造物侵入容疑で、3名を逮捕したと発表した。京大当局は本件について刑事告訴した。11月26日には、関係先として熊野寮に家宅捜索が入った。

被疑者3名は、17年10月に京大当局から「敷地内立ち入り禁止の通告」を出されていたにもかかわらず、昨年4月から5月にかけて、ビラを配布する目的で講義室などに立ち入ったとされる。この3人が建造物侵入容疑で、11月20日に逮捕され、30日に起訴された。京大当局は本紙の取材に対し、京大として刑事告訴した事実を認めた。京大当局からの証拠提供の有無や「建造物侵入」とされる被疑者の行動については、「現在、刑事手続継続中のためお答えしかねます」と明かしていない。

熊野寮に家宅捜索

この建造物侵入被疑事件の関係先として、11月26日午前に熊野寮に家宅捜索が入った。機動隊員ら約100名が、B棟地下と居室2室を10時頃から約1時間半に渡って捜査し、居室の一室からビラなどを押収した。寮への立ち入りにあたり、捜査員が学生生活委員会第三小委員会の教員1名に令状を提示したが、寮生には令状を確認させなかったため、家宅捜索終了後、寮生は教員に対して令状の内容を明かすよう求めた。捜査中、捜査官は寮内の階段を封鎖したり、抗議する寮生を撮影したりしたため、寮生からは抗議の声が上がった。抗議を受け捜査員は、撮影は中止したものの封鎖は解かなかった。