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コンサル子会社設立へ 指定国立大学法人認可受け

2017.09.16

8月29日、阿曽沼慎司・産官学連携担当理事が記者会見を開き、コンサルティング事業を実施する子会社「京大オリジナル」の設立を進めていることを明らかにした。設立には今後、文部科学大臣から認可を受ける必要がある。
「京大オリジナル」では、企業などから依頼を受けた課題に対する研究者からの専門的知識の提供や、ビジネスリーダーの研修、企業との合同イベントの運営といった事業を展開する。コンサル事業の担い手として、現役教員や元教員へ協力を求めていくという。株式は京大が100㌫保有し、約7千万円を出資する。子会社の収益は、京大の収入に組み入れる。
京大がコンサル子会社の設立に動き出した背景には、昨年5月に国立大学法人法が改正され、指定国立大学法人にのみ研究成果を活用する事業者への出資が認められるようになったことがある。京大は、今年6月に指定国立大学法人に指定され、子会社設立に動き出した。事業を正式に始めるには文部科学大臣の認可が必要で、来年4月をめどに設立したいとの意向を理事は示した。