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巨大立て看 学外に撤去 撤去の理由は不明

2017.08.01

京都大学当局は7月4日、時計台前に設置されていた巨大立て看板を教育推進学生支援部棟の裏庭に移動させ、6日に学外に運び出した。学外に撤去した理由は明らかにしていない。看板設置団体は理由の開示や看板の返却を求めている。

当該の看板は、昨年12月から当局による撤去と作成団体による再設置が5回にわたり続いていた。当局が看板の撤去を求める通告書を出し、看板を時計台前から教育推進学生支援部棟の裏庭に移動させるたびに、看板を作成した団体は裏庭から看板を移動させ、時計台前に設置し直していた。

看板は昨年10月、学生の有志団体「『サル化』する京都大学を憂うゴリラ有志の会」と「中世の大学の良さを取り戻したいスコラ哲学者有志の会」が作成し、時計台前に設置した。設置翌日の早朝、職員が看板を撤去しようとして角材を割り看板を打ち壊した。看板破壊に関して2団体は昨年10月、代理人弁護士を通じて通知書を出し、看板作成者の所有権を違法に侵害するとして、謝罪や作成費用の弁償を求めている。通知書に対して当局からの応答はなく、2団体は今年7月に再び通告書を送ったものの、まだ応答がないという。