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丸善、オープン1周年 店内レモンづくしに

2016.09.16

丸善京都本店(京都市中京区)では、8月21日にオープン1周年を迎えたことを記念し、13日からキャンペーンが開催された。
京都の丸善は、1872年に京都支店として開設後一度閉店し、1907年に三条麩屋町で営業を再開した。この時期の丸善は、梶井基次郎の小説『檸檬』で、「私」が本の上にレモンを置いた舞台となった。その後1940年に河原町蛸薬師へ移転したが、2005年に閉店。そして昨年、10年ぶりに京都にオープンした。06年の閉店時、昨年の開店時には小説にちなみ、多くの客がレモンを持って丸善を訪れた。

キャンペーンでは『檸檬』にちなんだ企画を展開。13日に商品を購入した客には、閉店・開店時の「お返し」としてレモンを先着順で配布したほか、1993年の河原町店リニューアルオープン時に安野光雅氏によって描かれた「檸檬爆弾」をあしらったブックカバーを購入客に配った。他にも、折り紙で折ったレモンを「レモンの木」に貼れるコーナーや、レモン色の商品を含めた限定の記念品を販売する売り場が設けられ、店内は多くの客で賑わった。

丸善京都本店の西川仁店長は、「『檸檬』自体は知っているが、京都の丸善と関係があることまでは知らないお客様も増えている。2つをつなげるきっかけにしてもらえれば」と話した。