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経済学部 授業時の撮影・録音を禁止 学生らにマナーを徹底

2015.07.01

6月16日、経済学部専門科目における授業時の静止画・動画の撮影、録音の禁止が公表された。個人使用を目的とする場合には担当教員の許可が必要になる。学生にマナーの徹底を呼びかけるのが目的。公式に禁止を明示するのは、京大の全学部で初めて。



教務係は6月16日付で「授業中及び授業終了後の撮影・録音等の取り扱いについて」をKULASIS上に掲示した。他学生や教員らに迷惑となる事例が増えたことや、記録物をインターネット上に掲載することによる著作権の侵害への懸念を受けて、許可のない授業時の撮影・録音が禁止された。経済学部教科主任の神事直人教授によれば、数年前から授業時に板書等を撮影する行為が多発していたが、これまでは「事前許可なしに行うことは禁止」との立場のもと、教員ごとに撮影の是非を判断していた。一方、学生間には「禁止されなければ撮影してよい」という認識があったため、その認識のずれを受けて、学部として基準を定めるべきと判断したという。

禁止事項を破った場合の罰則規定はないが、今後の動向によっては新たに設けることも考えているという。今回の禁止事項は、次年度の経済学部講義概要に注意事項として新たに加えられる予定。