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建替え工期、大幅な遅れ 学生集会所

2014.11.16

学生集会所の建替えが大幅に遅れている。施工は当初今年8月に終了する予定だったが、学務部によると来年5月まで遅れる見込みだという。今回大幅に工期が遅れたのは、東日本大震災による復興建設の需要の高まりから来る、人材や建設機材などの不足のためという。

今年7月下旬、施設部から学務部へ連絡があり、工期の遅れが判明した。業務を委託している建設会社が、東日本大震災による建設需要の高まりにより、建築に必要な機材等を調達することができず、また突貫で工期に間に合わせる見込みもなかったためという。現在は地下1階の躯体工事(建物の主要な構造部分の工事)が行われており、12月からは地上部分の躯体工事が始まる見込み。

建替え工期の遅れに伴い、元入居団体が移転期間の活動場所として現在使用している西部構内のプレハブの設置期限も引き伸ばされる見込みだ。学務部によるとプレハブには設置期限があり、今年10月までに設定されていたという。しかし、新施設への移転が完了しないままプレハブを解体することはできないため、新施設の施工完了まで設置期限を延ばせるよう、施設部が現在調整中だという。

学生集会所は吉田南構内最南部に位置する施設で、1911年、学生や教員の交流等を目的として建てられたが、近年では音楽系サークルの活動の場となっていた。老朽化が問題となっていた同施設は2011年秋、学務部の提案により建替えについての議論が開始された。2012年末ごろからは入居団体と施設部の間で、設計などの具体的な話が進められ、昨年9月上旬に取り壊された。学務部によると、新施設はRC造(鉄筋コンクリート構造)地下2階地上3階となる予定であり、現在は設計に関しての最終的な調整がなされているという。また、鍵の扱いなど施設の使用方法に関しては、設計が完了したのち話し合いが進められる見込み。