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国際人材総合教育棟 埋文調査を開始 利用は2016年度から

2014.06.01

5月10日、吉田食堂東側の旧駐輪場に埋蔵文化財調査のための仮囲いがされた。吉田南共通事務部によると、旧駐輪場には「国際人材総合教育棟」(以下、教育棟)を建設し、学生の授業外での英語学習を支援する施設にするという。今年10月から本格的な建設工事が始まり、2016年4月には施設が利用できる。

教育棟建設にあたって、まずは京都市が埋文調査を行っている。調査は順調に進めば5か月程度で終了し、教育棟自体の建設は10月ごろから始まる見込み。仮囲いをする前にあった駐輪場の代替スペースについては、吉田南総合図書館の南北に新しく駐輪場を設けることで確保している。

教育棟は、今年4月国際高等教育院に設置された国際学術言語教育センター(International Academic Research and Resource Center for Language Education:通称i-ARRC)の活動拠点となる。学生の授業外での英語学習を支援するさまざまな設備が置かれる予定で、地上4階、地下1階建ての施設になる。1階には教員が学生の学習相談を受け付けるスペース、その他の階にはリスニングやスピーキングが練習できる個室、少人数による英語でのディスカッションやプレゼンテーションの練習ができるスペースなどを用意する。詳しい図面は作成中だが、250人を収容できる講義室や教員の研究室なども設置する見通し。

現在i-ARRCには8名の教員が所属しているが、今年4月に新しく5名程度の教員を公募しており、6月中には採用を確定、後期には正式にi-ARRCへ配属する。また、施設の完成に先立ち、この新規採用の教員を交え、学生の相談窓口を始める予定だが、具体的な時期や場所については検討中だという。

また、i-ARRCでは外国語学習教材の開発も進めている。分野別、技能別、習熟度別の教材を作ることで、各々の学生が自主的に外国語学習を進めることを目指す。教材はパソコンでの学習のほかiPadなどタブレットでも利用できるアプリケーションを作る予定で、現在はソフト開発の業者を選定している。来年度以降、出来上がった教材を順次利用できるようにするという。