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競争的資金 不正防止へ 教職員の取組みをより明確に

2013.10.16

京都大学競争的資金不正防止計画推進室は8月、「平成25年度京都大学競争的資金不正防止計画」を策定した。同計画は、競争的資金を適正に管理し、不正使用の防止を目的とするもの。競争的資金の運用ルールや規定の周知を徹底するための取り組みなどが記載されている。

京大では2009年に同推進室が「京都大学競争的資金不正防止計画」を策定している。当初の策定より5年が経過していることや、この間に複数回、競争的資金の不正利用が明らかになったことを受け、計画の内容を見直し、今回の防止計画を策定した。この計画では、責任体制や計画の実施過程を示した図や、不正防止に関して本部・部局それぞれがとる行動を明記した表が追加された。このことについて大学は、「各組織や構成員が取り組むべき内容をこれまでより更に明確化」したとしている。

今回の防止計画を受け、「研究費使用ハンドブック」改訂版が今月、教職員に配布された。また、教職員がビデオ、アンケートなどをネット上で受講するe-learning方式の研修についても内容の更新を進めているという。これまでは、計画内容の見直しを「必要に応じて」行うとしていたが、今回の計画では、毎年度内容の見直しをする予定だ。