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大学ミスコン、どう思う? クィア映画祭がプレ企画

2013.05.01

10月4日から6日にかけて京大で開催予定の「関西クィア映画祭2013」に先駆け、京都市内で「春の連続プレ企画」が行われている。

2005年に始まった「関西クィア映画祭」は、セクシュアル・マイノリティとしての自己をポジティブに見つめる「クィア(Queer)」の観点から、多様な性のあり方をとらえ直すというコンセプトの下、「性」をテーマにした様々な映画を上映する映画祭。2010年度からは大阪会場(梅田)に加え、京大西部講堂でも行われている。

4月27日に行われたプレ企画の第3回では、「ミスコン、賛成? 反対?」と題し、3人のパネラーによるトークと、テーマに関連する映画の上映が催された。トークセッションでは、2012年度11月祭の「ファッションショー」開催をめぐり抗議の声が上がったことを踏まえ、近年、各地の大学で催されている「ミスコン」の問題点とその開催の是非がパネラーらによって論じられた。パネラーの一人、ひびのまことさんは、ミスコンに問題点があることとこれを開催してはならないということは別問題だとした上で、ミスコンを批判する「私たち」自身も「男女という制度」から無縁ではないことを踏まえ、「ミスコンによって、女性差別的な社会を少しでも改善することができるのか、ということを主催者側に聞いてみたい」と語った。

また映画セッションでは、ポルノ女優やストリッパーといった、「見られる」立場にあることを稼業としている女性たちの生き方を取り上げたロード・ムービー『TOO MUCH PUSSY! フェミなあばずれ、性教育ツアーで大暴れ』が上映された。

プレ企画は5月11日の第4回まで行われる予定で、詳細は以下の通り。
関西クィア映画祭春の連続プレ企画 第4幕「『パレスチナではレズビアンが殺されている』にどう答えるか」
映画:『0メートルの隔たり』(Elle Flanders監督/89分)
日時:5月11日13時30分
会場:京都市東山いきいき市民活動センター
参加費:1000円