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KULINE 見た目と機能がバージョンアップ

2012.09.16

京都大学図書館機構は8月20日、図書館システム更新の一環として京都大学蔵書検索KULINEを一新した。これにより画面のデザインが改まるとともにレビュー機能等の多くの機能が導入された。

今回の導入は2008年から準備が始まり、学生や教職員から寄せられた意見の他、国内外の大学図書館のオンライン蔵書検索システムや様々なWebサービスを参考に検討が進んだ。新たなKULINEでは一つの検索窓で様々な種類の資料が検索可能となり、検索結果一覧画面では本のあらすじ・目次の表示機能や所蔵館・出版年などからの絞り機能が追加され、目的の資料探しが容易になった。さらに画面のデザインは以前よりすっきりし、色合いも穏やかとなり見やすくなった。

その他の大きな変更点として、書誌に対してコメントを書くことが出来るレビュー機能やKULINE上でプライベートページを設置できるMy Roomなどが追加された。なおレビュー・タグ機能について図書館機構では「運用方法・ガイドラインは検討中」としているため、現在これらの機能は使用できない。同機構は今後もKULINEの利用向上に努めていき、2013年春にはKULINEのスマートフォン用のアプリもリリース予定のこと。担当者は「今後も新しいKULINEにご期待ください」と述べた。

なお今回のシステム構築は富士通が担当しており、一般報道によると京大側は富士通に対して月額480万円を60か月に渡って払うということ。