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新店舗図面提示される ルネ懇談会 第2回

2012.06.01

今年8月から来年3月にかけて、西部会館ルネが耐震改修工事を受ける。工事について、京大生協が2月15日に開いた第一回ルネ利用者懇談会の続きとなる第二回を5月17日に開催した。

懇談会は吉田食堂で開かれ、まず参加者を2つのグループに分けて、生協職員がショップ・食堂について工事期間中の対応や新店舗の概要を交互に説明し、学生に意見を求めた。

ショップ

改修工事後の店舗図面案(上:1Fショップルネ、下:2Fカフェテリアルネ)、図面は見やすいように一部修正・加工してあります。


ショップルネ



ショップルネは工事期間中、西部広場にあるルネ南側別館に移転する。現在ショップルネは土曜日も営業しているが、工事中はカフェテリアの閉店に伴い利用者客の減少が予想されるため、土・日・祝は閉店となる。商品展開に関しては、店舗面積販売スペースが減少するため、文具小物や京大オリジナルグッズ、旅行書の取扱いは中止となる。また、PC、電子辞書やソフトウェア・メモリーカードの一部現物展示品は現状維持や、自転車・チケット類は販売が縮小予定される。書籍に関しては、来店動機の高い一般書の品揃え、教科書は極力維持し、専門書は新刊を中心とした品揃えに特化する。その他専門書・洋書はオンラインでの注文を推奨するという。店舗面積販売スペース縮小に伴い、非来店利用の拡大も計画している。学内個配サービス(主に院生・教職員向け)キャンペーンを実施し、期間内の新規登録者に何らかの特典を付与することや、教科書販売時期を除く毎月第3週にオンラインでの購入で15%割引するキャンペーンなども検討されている。

改装後のショップルネは、建物の内側に耐震補強の壁を作るため、現在の内部面積よりは狭くなる。そのため、書籍の販売棚が現在の8割ほどに制限される。また、BOX棟に面する1階ルネ南側入口は利用者が少ないため壁とし、北側に新たな入口が作られる。その他、クラブ・サークルのユニフォームやジャケットの新規取り扱い、組合員加入・共済機能が本部より移転、PC修理カウンターの新設が挙げられた。新店舗のレイアウト案は既に確定している(図)。営業時間はこれまでと変わらない。



カフェテリアルネ



カフェテリアルネは一時閉店後、代替店舗の確保は費用・場所の問題上行わない。主に近隣生協食堂への誘導と臨時弁当販売によって昼食の供給を補うとしており、3月まで工事を行っていた中央食堂と同様の方策となる。カフェテリアルネは現在の席数はホール488、テラス58で平日1日約2000人が利用しており、中央食堂に次いで利用者が多い(2011年調べ)。また、カフェテリアルネが今年4月に利用者100人に対して行った食事場所のアンケートでは、カフェテリアルネの利用者のシェアが最も高かった。

新店舗は厨房の位置は現在と変わらず、一部の供給場所が入れ替わりとなる。1階のショップルネ同様に内部面積が狭くなるため、席数は減少し、ホールが352、テラスが128となる見通しである(図)。

説明の内容には第一回で議論した内容も一部反映されており、より利用者の目線に適ったものとなっていた。今回の懇談会では、新たにテラスでの演奏や、バーベキューセットを用意して西部広場でイベントを行っているサークルなどを誘致してはどうかという案などが出た。西部広場では近年利用マナーの悪い団体がイベント後ゴミを放置していくケースが後を絶たないことから、その改善にも役立つのでは、など様々な意見が出て懇談会は盛り上がった。今回の意見も、今後の営業計画の検討の参考にしていくとし、京大生協は会を締めくくった。



カフェテリア