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「ミサイル」発射 京大当局、そのまま掲載

2012.05.14

4月12日、京都大学はホームページ上に「北朝鮮による『人工衛星』と称するミサイル発射に係る対応について」という「お知らせ」を掲載した。

この「お知らせ」は文部科学省から前日付けで全国の国公立私立大学に通達された同名の「依頼」をほとんどそのままに転載したもので、「4月12日(木)から16日(月)までの7時から12時までの期間において、北朝鮮が「人工衛星」と称するミサイル発射を通告して」いるとし、「我が国領域内に落下することは通常考えにくい」としながらも、「 万が一、落下物らしき物を発見した場合には、決して近寄らず、警察・消防に連絡する」旨を周知した。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が打ち上げを予告していた飛翔体がミサイルであるか否かは不明であったが、京都大学は独自で調査を行わず、文科省の見解をそのまま受け入れるかたちで「ミサイル」と断定した。このことについて総務部広報課は「時間の余裕がなかったため」とコメントしている。なお、同「お知らせ」は、北朝鮮が飛翔体を打ち上げた翌13日に削除され現在では閲覧できなくなっている。