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大阪府立10高校と高大連携へ

2012.03.16

京大と大阪府教育委員会は2月16日、大阪府教委および府内の進学指導特色校10校との高大連携協定を百周年時計台記念館で締結した。教育委員会との連携協力は、京都府、京都市に続き3件目となる。

大阪府は橋下徹前知事による教育改革を受け、「豊かな感性と幅広い教養を身に付けた、社会に貢献する志を持つ、知識基盤社会をリードする人材を育成する」という目的の下、2011年4月に北野、豊中、茨木、大手前、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田の大阪府立10高校を「進学指導特色校(GLHS:Global Leaders High School)」に指定。従来の普通科に加え、難関大学の進学指導に特化した専門学科を設置した。少人数授業や大学での講義体験といった教育実践を通じ、進学指導の充実を目指している。

京大では入学者選抜方法の在り方や高等学校の状況を調査・検討すべく、全国の高校と意見交換を進めており、今回の協定は高校生の学習意欲を向上させたい教委・高校側と、高校生に存在感をアピールしたい大学側の利害が一致した形となる。京大の研究者が高校へ講義に出向いたり、高校生が研究室を訪問したりする関係を築けるよう、今後具体的な取り組みを検討していくという。