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国際人材育成拠点 建設へ テニスコート3面消失

2011.07.27

施設部は6月20日、吉田南構内学術情報メディアセンター横テニスコートに建設予定の「国際人材育成拠点施設の開発構想」についての説明会を吉田南1号館で行った。同施設は講義室やセミナー室のほか、留学生や海外からやってくる研究者のための一時宿泊スペースが設けられる予定で、留学生の住環境を整え、留学生の受入れを増やすことを目的としている。地上4階地下1階で、地下1階・1階には講義室・セミナー室・事務室、2・3階には留学生の一時宿泊スペース、4階には研究者のための一時宿泊スペースとなる。

工事は埋蔵文化財の調査終了に伴って10月に始まり、来年10月の完成を予定している。今開発構想に対する意見書の提出は6月13日から7月11日まで京都市都市計画局都市企画部都市計画課にて受け付けている。

同施設は2009年4月に西村周三副学長(当時)が「吉田南構内再生整備事業」の一環として示したもの。予算の目処等がつかず先延ばしとなっていたが、京都大学第二期重点事業実施計画として認められ、5月から埋蔵文化財調査が開始されている。

また、同施設の建設によってテニスコートが3面減るため、2月22日には学務部(当時は学生センター)により該当テニスコートを利用するサークルに対する説明会が行われた。この場で当局側は新たにテニスコートを作る予定はないのかという質問に対し、「現在のところ、場所の確保を含めて時期・面数等確定しているものはないが、復活に向けて努力していく」と回答したが、具体的な代替場所については未定のままである。代替コート借り上げの費用補償要求に対しても、使用形態等(公認団体=学内施設で活動を保障するということではないこと)を考慮すると予算確保は難しいと回答している。

なお、「吉田南構内再生整備事業」には吉田寮の老朽化対策も含まれているが、「国際人材育成拠点計画」とは無関係である。