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吉田寮自治会確約締結 内容は昨年度をほぼ踏襲

2011.04.26

3月8日、文学部新館第3講義室にて、吉田寮自治会と赤松明彦厚生補導担当副学長との確約引き継ぎ団体交渉が行われた。これは去年の7月23日に西村前副学長と吉田寮自治会とが交わした確約書の内容を赤松副学長とも引き続き確認し、確約を締結するための交渉である。今回の引き継ぎ団体交渉では、西村周三前副学長との確約から若干の文面変更はあったが、ほとんど同じ意味内容の確約が締結された。西村前副学長の時に大きな争点となった、確約に記された副学長手書きのメモ書き(※1)、また全学に向けた情報公開など、全学の学生など当事者に関する内容である第8項、9項に付された注釈(※2)の2点は、ほとんどそのまま引き継がれた。

また確約締結直後、当初からの大学当局の強い希望から、吉田寮西側の空き地(焼け跡)に建設することが現在話し合われている、吉田寮のA棟と呼ばれる新棟の条件に関する説明会が行われた。説明会では、京都大学第Ⅱ期中間事業計画にあわせた吉田寮の新棟建設の仮スケジュールや、A棟についての条件案など、大学当局のA棟に関する展望が示された。

京都大学には吉田寮・熊野寮・女子寮・室町寮の4つの寮が存在し、そのうち吉田寮と熊野寮では、寮自治会が厚生補導担当副学長と寮の運営などについて約束する確約書を締結している。

(※1)確約本文の下に記された、「私赤松明彦が項目1について確約した動機は、項目2について吉田寮自治会と確認できたことによる」という文章。
(※2)「第8項、9項は全学の学生など当事者に関する内容であるが、歴史的経緯を踏まえ、吉田寮自治会と確約する」という文章。