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龍谷大で学生らが集会 なんで有期雇用なん!?

2011.04.06

「大学非正規労働者の雇い止めと闘う緊急集会 なんで有期雇用なん!?リターンズ@京都(主催・同実行委員会)」が2月19日に龍谷大学大宮キャンパスで開催され、各大学で急増する有期雇用職員の雇い止めを阻止するための取り組みを交流した。昨年2月に続いての集会には有期雇用職員や学生、市民など約100名が参加した。

京大、精華大、龍谷大、関西学院大から有期雇用制度の撤廃や自身の雇い止め撤回を求めるこの一年間の闘いの報告がなされた。京都大学時間雇用職員組合ユニオンエクスタシーの組合員は「現場の職員はみんな有期雇用制度がおかしいと思っている。けれども「おかしい!」の声を上げるまでにはなかなか至らない」と悩みを語り、精華大学嘱託職員組合ユニオンsocosocoの組合員は「組合のイベント活動には学生も積極的に協力してくれている。就職難や劣悪なバイトの経験で学生にとっても労働問題が他人事でなく感じるようになっているのではないか」と語った。

ほかにも組合活動についてのパネルディスカッションや、インターンなどの労働歌を歌うワークショップもあり盛況だった。集会後はデモが行われ「3年でクビにするな! 5年でクビにするな!」などシュプレヒコールをあげながら京都駅付近を一周。沿道の人々に有期雇用の不当性をアピールした。今回の集会で採択されたアピールや各大学での取り組みはウェブサイトで公開されている。(http://nandenan0227.blogspot.com/2010/02/blog-post_28.html)

なお、今回の集会にも参加したユニオンエクスタシーの組合員2名が、08年3月に文学部図書館の時間雇用職員の契約更新を受けずに雇い止めとしたのは違法とする地位確認訴訟の結審が、2月10日に京都地裁であった。判決は3月31日に出される予定。