ニュース

キャンパスマップ作成 高校生に親しみやすく

2011.03.05

京都大学はこのほど、吉田キャンパスの見どころを紹介する冊子「Welcome!京大」を作製した。高校生が一人で来学しても学生生活の雰囲気を楽しんでもらえるよう、学生有志と大学の外部戦略室職員・学生センター職員が協力して作製した。1月12日、大西有三・施設担当理事と学生2名が記者説明した。

京都大学には現在、オープンキャンパスを除き年間6000人以上の中高生が見学に訪れている。しかし、一人で散策する際に参考になる地図がない、という声が寄せられていたため、学生有志と職員が昨年7月からワーキンググループを重ね作製していた。本部構内をはじめ各構内について、学生生活の雰囲気が感じられるスポットを紹介し、約15分で歩ける散策コースを設けた。

現役学生の目線を大切にし、スポットの紹介文や写真はすべて学生の手による。課外活動などをサポートしている学生コンサルティング室も協力し、所属学生全員が有志として参加した。

冊子作製に参加した平松紘実さん(農・4回)と中川崇さん(経・5回)は「現役の京大生から見たリアルな京大の魅力が詰まっている」「この冊子を傍らに、京大に入ったあとの学生生活を想像しながら受験勉強するのもいいかもしれない」と話した。

冊子は1万部印刷し、1月13日から時計台や正門横インフォメーションなどで配布している。今後は京大の公式サイト上で公開したり、全国の高校へ配布したりすることも検討しているという。

《本紙に写真掲載》