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国際高等教育院 学部教育見直しへ 学生意見募る 「楽単主義」意識の転換狙い

2025.12.16

国際高等教育院 学部教育見直しへ 学生意見募る 「楽単主義」意識の転換狙い

棟内に掲示されたポスター。多くの付箋が貼られる

国際高等教育院(ILAS)は、ILAS棟エントランスにて学部教育・教養教育について学生から意見を募る院長名義のポスターを5月から複数回掲示している。5月の第1弾では単位制度や楽単主義について大嶋院長が学生に意見を募集。7月からの第2弾では院長が学生の回答に返答し、追加で学生に意見を募っている。第2弾の掲示は年末まで続けるという。本紙の取材に対し院長は、今回の掲示に手応えを示し今後も対話を重ねる意向を見せた。

第1弾のポスターには▼楽単主義から学修目的意識型へと転換できないか▼自由な学風と必修科目などとの兼ね合いは適正か、など4つの質問が掲載された。学生たちは各質問に意見を書いた付箋を貼る形式で回答し、約50の回答があった。楽単主義に関する回答の中には、進路に関わる成績評価であるGPA制度や、ひと学期に履修できる単位数に上限を設けるCAP制が、楽単主義を助長しているとの指摘があった。また、必修科目などが学びの自由度を下げている、との意見もあった。これに対し大嶋院長は本紙に「教員側の意図と学生の受け止め方との間に乖離があることを明確に示している」と述べた。

学生からの回答を踏まえて7月、ILASは第2弾となるポスターを掲示。院長が「GPA制度が『楽単主義』へ誘う要因ではないか」と仮定した上で、例えばGPA制度の改良案や代替案などさらに踏み込んで意見を募った。「要卒単位を超える分の単位数をGPA制度の適用外とする」という学生からの提案には、他の学生からも賛同する意見が集まった。

本紙に対して大嶋院長は、「大きな手応えがあり、多くを学ぶことができた」とした上で、「学生の意見を聞きながら施策を検討していくことの重要性を強く感じている」と答えた。さらに匿名で自由に意見を投稿できる今回の形式に対話への期待を示し、これからも同様の掲示による学生との対話を検討しているという。