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文科省 学士・修士5年教育を推進 京大「議論の動向を注視」

2025.11.01

文科省は10月8日、諮問機関である中央教育審議会の部会において、学部・修士課程を最短5年で修了できる大学を増やすため、制度を改正する方針を示した。高度な教育を受けた大学院修了者の増加を図ることが狙い。本紙の取材に対して、京大は現時点で文科省で議論が始まったところであるとしたうえで、既存の取組への影響等も勘案しながら、議論の動向を注視するとの考えを示した。

部会では、文科省が大学院設置基準などを改正し、修士課程を最短1年にする案や、学部で「先取り履修」を行い、大学院の在学期間を短縮する案を示した。文科省案では、導入を希望する大学が申請し、文科大臣が認可する方針。17日の記者会見で阿部俊子文科大臣(当時)は「密度の高い学びを受けた優秀な人材」が社会へ輩出されることを期待していると述べた。

本紙の取材に京大は、修士課程の早期修了は教育研究の質確保が前提となるとしたうえで、「優秀な学生がより高度な研究に取り組むことを後押しする取組」として捉えていると回答した。京大では、学部を早期卒業して大学院を受験できたり、修士課程の年限短縮を実施したりしている部局もある。経済学部では、研究者や高度専門人材を育成する目的で学部・修士課程を5年で修了できる制度を設けている。また、法学部では学部3年で早期卒業して法科大学院への進学を認める「法曹基礎プログラム」がある。