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京大 島津製作所と包括連携協定 共同研究や人材育成を実施

2025.07.16

京大は、社会課題の解決に向けた技術開発および新事業の創出と、専門的な人材育成を目的に、島津製作所と4月1日付で5年間の包括連携協定を締結した。京大と島津製作所が共同研究を行うほか、社員を博士後期課程の学生として派遣したり、修士課程を修了した京大の院生を雇用したりする。7月11日の記者会見で湊長博総長は、「島津製作所の事業推進力で研究成果を社会実装に結びつけたい」と期待を示した。

京大は、2022年に島津製作所と3年間の包括連携協定を結び、医療・健康と環境の2分野について共同研究を行ってきた。今回、対象分野をマテリアル領域とインダストリー領域にも拡大した。また、共同研究を進める分野で博士後期課程へ進む学生を社員として雇用するコースを新設した。その理由について、島津製作所社長の山本靖則氏は「共同研究を進める院生が、経済的な不安がない状態で研究を広げてほしい」と説明した。

共同研究のテーマは、島津製作所と京大の幹部が協議を行い、年間1件を選定する。研究費用は島津製作所が負担し、研究期間は両者の協議で決定する。今年は、人と社会の未来研究院・内田由紀子教授が行う「個人と場のウェルビーイングの測定と解析」への支援を既に開始した。来年度は、理学研究科・橋本幸士教授の物理学とAIに関する研究を支援する。

また、教員や博士後期課程学生から公募した研究シーズ(種)も支援する。データを活用した製品の開発や社会課題の解決を目指す自然科学・人文社会科学の研究が対象。年間5件以内を採択し、1件につき年間最大1500万円を最大3年間支援する。