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京大 光量子技術の研究拠点を設置 社会実装や他機関との連携も

2025.07.01

今年4月に設立された、工学研究科附属光量子センシング教育研究センターの設立記念行事が、6月27日に桂キャンパスで行われた。部局の垣根を越えて光量子の研究を進め、社会実装にも取り組む。6日には政府が京大を「量子技術イノベーション拠点」に認定しており、センターは他の研究機関との連携拠点としての役割も見込む。センター長の竹内繁樹・工学研教授は、光量子センシングが多くの企業の関心を集めていると述べ、「世の中を変えるような研究を進めていきたい」と意気込んだ。

「光量子センシング」とは、光の最小単位である「光量子」を用いて物体を検出する技術。センターによると、光量子センシングでは従来の技術よりも感度限界を高め、新たな機能を付加できるという。

これまで京大は研究拠点として、2019年に学際融合教育研究推進センターに「光量子センシング研究拠点ユニット」を設置し、工・理・医学研の教員が連携して活動していた。センターはこのユニットを発展的に解消し、工学研を中心部局として設置された。光量子センシングや光量子科学の教育・研究推進のほか、企業との共同ラボの運営などを通じ、社会実装の推進にも取り組む。

京大 QIHに認定


6月6日、政府は科学技術・イノベーションに関する「統合イノベーション戦略2025」を閣議決定し、京大を「量子技術イノベーション拠点(QIH)」に認定した。QIHは国が量子技術の研究の拠点として認定した大学・研究機関で、理化学研究所を中核組織とし、これまでに東大や東北大、大阪大など11の機関が認定されていた。