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「性の多様性」ガイドを制定 通称名の手続きを明確化

2025.06.01

4月7日、京大は「性の多様性に関する京都大学のサポートガイド」を公表し、自認する性に基づく通称名の使用に関する手続きや性別情報を含む名簿の取り扱い、健康診断時の対応などについて見解を示した。性の多様性について、京大が全学的な対応ガイドラインを示したのは初めて。ガイドの制定を通して全ての構成員が個性や能力を存分に発揮できる環境を目指すという。同日湊総長は、多様性を尊重する目的で「京都大学DEIB宣言」を発表した。

京大によると、2024年6月頃から人事部ダイバーシティ推進室が中心となり、検討を行った。教育推進・学生支援部や国際・共通教育推進部、施設部、文学研究科から協力を得たという。これまでに、通称名の使用やトランスジェンダーの学生への対応について学生が学生意見箱に質問を寄せており、24年1月には文学研究科が個別にガイドラインを制定していた。

ガイドによると、通称名の使用を希望する学生は、所属する学部・研究科の教務担当窓口で手続きを行うことができる。京大は性の多様性が理由であれば、証明書類の提出は不要だと定める。なお、戸籍上の性別変更を除き、学籍簿などの性別変更には対応しない。

教職員に対しては、配布書類や名簿の性別欄を可能な限り廃止することや、学生の呼称・敬称を性別で使い分けないことなどを求めた。ウェブサイトへの公表や講習会の実施を通して周知を図るという。スポーツ実習における更衣や宿泊を伴う実習、健康診断については個別に対応する方針を示した。