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マクドハウス京都 開設へ進展 開設資金8億 寄附で集まる

2025.05.16

マクドハウス京都 開設へ進展 開設資金8億 寄附で集まる

会見の様子。左から順に髙折京大病院長、岩中DMHC財団理事、西脇知事、佐和府立医大病院長

闘病中の子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス京都(京都ハウス)」の開設資金の寄附に関して、4月23日、髙折晃史・京大病院長らは総額が目標の8億円に達したと発表した。募金委員会とドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ(DMHC)財団の両者が、4億円ずつ寄附金を集めた。建設予定地にあった建物の解体と撤去作業は完了しており、今後は建設工事に着手して26年秋の竣工を目指す。

昨年2月、髙折病院長や府立医大病院の佐和病院長、京都府の西脇知事らが募金委員会を発足し、京都府のふるさと納税を利用した寄附の受付を開始した。今年3月末時点で、委員会への寄附は計1922件に及んでいたという。また、DMHC財団は昨年4月から京都や奈良、大阪のマクドナルド店舗での募金箱の設置やチャリティーイベントの開催を通し、寄附を呼び掛けていた。

23日の会見で西脇知事は「あらゆる場面で募金を呼び掛けてきた。非常に高い目標だったが、達成できて大変嬉しい」と述べた。また、髙折病院長はハウス建設に関して、「府立医大と交流して、京都での小児医療を拡充したい」と期待を込めた。

ドナルド・マクドナルド・ハウスは、DMHC財団が世界各地で運営している施設で、1人1日千円で利用できる。国内には現在12のハウスがある。京都ハウスは京大病院と府立医大病院の患者を対象に、両病院から近い賀茂大橋の西側に建設予定。