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アイディアで理学部支援!? 「発明塾」 特許ライセンス目指す

2010.08.06

研究者や発明家を志す学生・社会人などが集まり、工学や情報技術などで解決されていない課題に対してさまざまなアイディアを出し合い、議論する場が開かれようとしている。        

その場を提供するのは「発明塾」。日々勉強をするだけでは物足りなく、それを実戦したり、いろいろと物事を考えてみてはそれを世の中の役に立てたいと思っている参加者を文系・理系関係なく募集している。

「発明塾」では参加者に議論をしてもらうだけでなく、情報の集め方やアイディアの出し方なども指導してくれる。また話し合ったアイディアのうち、優れたものに関しては国際的な発明ファンド「インテレクチュアル・ベンチャーズ社」などのコンテストに出そうと考えており、そのアイディアが特許になって企業に使ってもらえそうなものとして認められれば、それに見合ったライセンス費の一部がもらえることになっている。

これまで主に東京で「発明塾」を開催していた楠浦崇央さん(TechnoProducer株式会社)は今回、京都で「発明塾@京都」を開くことを決めた。

そのきっかけの1つは、ある京大理学部生とのインターネット上でのやりとりであった。

今年、5月ごろに理学部のウェブページで「理学への支援のお願い」と題された文章が掲載され、各学部の予算が減り続けている中、理学部は工学部などのように企業との協力がしにくいため、これからは多くの人からの支援が必要であると訴え始めた。

楠浦さんは理学部生からこのことを聞き、この「発明塾」で得られるライセンス費などを寄付すれば理学部の役に立つのではないかと考えた。また楠浦さんは京大工学部・工学研究科を卒業していて、現在は研究者・発明家を支援する仕事をしている。

第1回目の「発明塾@京都」は7月23日に京大会館で行われた。まず楠浦さんから「発明塾」についての説明がされ、その後、「発明塾」の練習として「音の拡張現実」をテーマに参加者の間で意見が出し合わされた。

「発明塾@京都」は9月以降、定期的に開かれる予定。2回目は8月6日13時30分より京都教育文化センターで、3回目は20日9時30分よりキャンパスプラザ京都で開かれる。(春)

詳しくはウェブページ
    http://edison-univ.blogspot.com/
まで