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2月20日、百万遍で58年にわたって営業を続けてきた、レストラン「カフェグリル ミリオン」が閉店した。建物の老朽化が原因。店頭には、今までの感謝を伝える貼り紙が掲示され、別れを惜しむ大勢の客で賑わいを見せた。

ミリオンでは、玉ねぎの食感が楽しい手作りのハンバーグが特に人気で、京大生を始め、多くの人が通った。

最終日、夜の営業の開始前には、店の前に16人にも及ぶ行列ができた。行列は開店後も伸びて1時間以上続き、営業開始2時間後には、ハンバーグが完売した。

行列には、過去に京大に通っていた元常連客も並んでいた。店頭の貼り紙を見た友人から閉店を聞いたといい、「特にロシアンバーグの味が好きだった。閉店は残念」と述べた。

店を夫と一緒に切り盛りしてきた久野幸子さんは、閉店を発表してから、今までのバイトや常連客が、花束を抱えるなどして訪れてくれたと明かし、「幸せなまま辞めることができる」と語った。また、京大生には「感謝しかない」と感慨深げに答えた。