京大 アクセンチュアと包括協定 締結 生成AIに関する共同研究を開始
2024.12.01
京大は11月14日、アクセンチュア株式会社と生成AIに関する多面的な共同研究に取り組む包括協定を締結した。アクセンチュアがAIを利用した拠点を京都に新設したことにあわせて発表されたもので、京大の持つ研究データを活用し、生成AIと人間の協働・共生のあり方を議論することが目的。14日の会見で湊総長は「AIテクノロジーと人文社会科学の融合を進め、社会的なイノベーションの創出を促す」と述べた。
湊長博総長はアクセンチュアとの関係について「以前から寄附講座や共同研究で個別に連携を進めていた」としたうえで、京大の使命の1つは社会課題の解決に積極的に貢献することであり、今回の包括協定は「大きな意義のあること」だと述べた。アクセンチュアの江川昌史社長は「ビジネスと学術の分野で世界に通用する人材を育成したい」と期待を寄せた。また生成AIの進歩が早く、規範の設定が追いついていない状況を指摘し、京大の知見を利用しながら「生成AIを正しい方向に発展させていくルール作りに貢献する」と述べた。
会見では、両者が取り組む具体的な研究テーマを5つ発表した。京大によると、「組織内のリーダーシップと業績やウェルビーイングの関係」を人と社会の未来研究院が、「行動経済学に基づく、人間社会におけるAI活用のあり方」を経済学研究科が担当し、2件は既に研究を開始している。引原隆士副学長は会見で、情報環境機構・データ運用支援基盤センターが窓口となって対応すると説明し、学生の参画については「おもしろい提案があれば適宜検討していく」と述べた。また、共同研究は京大の策定した「研究データ管理・公開ポリシー」のもとで進められる。引原副学長によると、京大が提供する研究データは外部に漏れない状態で管理されるという。
同日アクセンチュアは四条烏丸に「アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都」を開設した。AIの研究開発を行うと同時に、企業経営者が生成AIとの対話を通して組織の健全化への議論を行う施設も有する。京大によると、共同研究は京大と同センターおよびサイバー空間で実施する。
湊長博総長はアクセンチュアとの関係について「以前から寄附講座や共同研究で個別に連携を進めていた」としたうえで、京大の使命の1つは社会課題の解決に積極的に貢献することであり、今回の包括協定は「大きな意義のあること」だと述べた。アクセンチュアの江川昌史社長は「ビジネスと学術の分野で世界に通用する人材を育成したい」と期待を寄せた。また生成AIの進歩が早く、規範の設定が追いついていない状況を指摘し、京大の知見を利用しながら「生成AIを正しい方向に発展させていくルール作りに貢献する」と述べた。
会見では、両者が取り組む具体的な研究テーマを5つ発表した。京大によると、「組織内のリーダーシップと業績やウェルビーイングの関係」を人と社会の未来研究院が、「行動経済学に基づく、人間社会におけるAI活用のあり方」を経済学研究科が担当し、2件は既に研究を開始している。引原隆士副学長は会見で、情報環境機構・データ運用支援基盤センターが窓口となって対応すると説明し、学生の参画については「おもしろい提案があれば適宜検討していく」と述べた。また、共同研究は京大の策定した「研究データ管理・公開ポリシー」のもとで進められる。引原副学長によると、京大が提供する研究データは外部に漏れない状態で管理されるという。
同日アクセンチュアは四条烏丸に「アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都」を開設した。AIの研究開発を行うと同時に、企業経営者が生成AIとの対話を通して組織の健全化への議論を行う施設も有する。京大によると、共同研究は京大と同センターおよびサイバー空間で実施する。