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がん免疫研究の新施設で開所式 研究機能を1棟に集約

2024.11.16

がん免疫研究の新施設で開所式 研究機能を1棟に集約

BMS棟2階の実験スペース。研究者の国籍や出自はさまざまだ

医学部構内、東山近衛交差点北西に今年3月竣成したがん免疫総合研究センター(CCII)ブリストル・マイヤーズスクイブ棟(BMS棟)の開所式が、11月12日に行われた。

BMS棟は、がん免疫療法などの研究を目的に2020年に設置されたCCIIの中核拠点として、21年に建設を開始し、今年3月29日に竣工した。がん免疫療法の研究施設は日本初。センターに所属する基礎系3部門、臨床系3部門と、解析拠点や産学共同連携部門が入居する。これまで各建物に分散していたセンターの機能を集約する形で、既に運用を開始している。

建物は地上5階建、地下1階建で、延べ床面積は約9500平方㍍。総事業費は90億円で、建設には文科省の施設整備金と、医薬品企業のブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社からの寄附金55億円を活用した。基礎設計は建築家の安藤忠雄氏が担当し、円形のデザインが特徴だ。2階から5階に実験室やオフィススペースを設け、地下には専用の動物実験施設がある。1階には教育活動や展示のスペース、多目的ホールを整備した。

10月現在、センターには100名強の研究者、研究支援者が所属する。BMS棟は300名の研究者を収容でき、今後の拡張を見込んだ設計となっている。

会見で本庶佑センター長はCCIIの開所を迎えられて「感無量」と表現した。湊長博総長は機能集約の効果について、「研究者どうしが集まって話をする場がなければ、新しい学問のアイディアは生まれない」とした。また、同棟の開所によって「本格的な研究活動が始まる」として、センターの研究成果ががん患者の救命や生活の質向上に寄与することに期待した。


記者会見の様子。左から安藤忠雄氏、スティーブ・スギノBMS社代表取締役、湊長博総長