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さよならCD 京大生協、CD店頭販売終了

2009.06.10

京都大学生活協同組合では5月を持って、音楽CDソフトの新規入荷を停止した。6月いっぱいで在庫の店頭販売も終了し、今後は注文販売制のみに移行するという。

レンタルCDショップの普及やインターネット上での違法ダウンロードの影響によって、CDの売り上げは1990年代末より全国的に減少をしている。生協でのCD売り上げも、1997年の1億3800万円をピークに右肩下がりが続き、2007年度では約6分の1の2500万円にまで低迷。近年では在庫の返品や、CD販売用データの購入にかける費用が売り上げを上回る赤字の状態となっていた。

生協学生委員の間でも「どうしても欲しいもの以外は買わない」という声が多かったことなどから、今回の措置に踏み切ったという。

ブックセンタールネの鯉迫伸一氏は、「学生は時代の流れに敏感なぶん、CD離れが急速に進んでしまったのだろう。ただCDの音は、MP3ファイルをi‐Podに入れたmp3ファイルをイヤーホンで聞くのとは全く違うもの。音楽を大切にして欲しいな、と若干の寂しさを感じる」と語る。他の大学生協の現状を見ると、同志社大学生協でもCDは注文販売のみ。立命館大学生協ではCDの取り扱い自体を止めている。