Campus Pond 第2回 理学部植物園(2008.10.16)

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本部キャンパスから今出川通を横断すると北部構内に入る。北部構内の東には理学部植物園が広がっており、今回は園内の池を取り上げる。

植物園内の水は絶えず循環しており、豊かな生態系を育んできた。魚やサワガニも生息する。運が良ければ餌を求めに飛来したカワセミの親子連れの姿を拝むことができる。

池の近辺に珍しいカメムシが生息していると聞き、農学研究科昆虫生態学研究室の嘉田修平さんにお話を伺った。その名はコバネナガカメムシ。体長5ミリほどで湖沼のヨシなどに生息している。私たちが普段野原で目にする緑色のカメムシは、分類群でいうとカメムシ科に属し、体も大きく、ひどい匂いがする。ナガカメムシ科に属するコバネナガカメムシは、ずっと小さくてあまり臭くないそうである。この近くでは琵琶湖の沿岸や高野川にも生息しているが、近場にある身近な生息地としてこの池で観察をすることも多いと嘉田さんは語る。

コバネナガカメムシには、飛ぶことができる長翅型と飛ぶことができない短翅型の二種類のタイプが存在し、個体数では短翅型が多数を占める。翅の長さは主に幼虫期の環境によって決まり、単位面積当たりの混み具合、つまり密度が高くなればなるほど長翅型が多くなるという。 嘉田さんにとってこの池は小学校時代にウシガエルを捕まえに来て以来の長い付き合いになる。周囲の木々などは昔と比べても「変わらなさすぎる」存在だと語るが、そこには環境が昔と近い状態で保全されていることへの熱い思いが垣間見えた気がした。

※理学部植物園の見学には見学許可証の提出が必要です。詳しくは生物科学専攻事務室(075・753・4090)まで

《本紙に写真掲載》

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