愛すべき数の祭典 理学研究科でガロア祭(2008.06.16)

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京都大学大学院理学研究科数学教室は5月30日の16時半より、学部学生に数学専攻の研究内容を紹介することを目的としたガロア祭を催した。場所は理学部6号館の401教室。理学部の学部生や院生を中心におよそ50人が集まった。開催に先立ち数学教室は、学部1・2回生を対象とした懸賞問題をポスターに掲載した。ガロア祭はその懸賞問題の優秀解答者の表彰式も兼ねている。

加藤和也教授によるガロア祭開催の挨拶に続き、中島啓教授と熊谷隆教授が順に講演した。中島教授は、「大型計算機でE‐8型箙多様体のベッチ数を計算した話」と題して、紙と鉛筆を用いない数学の研究方法について講演した。熊谷教授は、「複雑な系の上で熱はどのように伝わるか?」と題し、フラクタルなどの複雑な構造をもつ図形において、熱伝導をどのように解析するかについて話した。両方とも高校レベルの数学の知識ではほとんど理解できない内容。話を聞いた数学科の大学院生でも「専門外だが流れは理解できる」程度の高度な内容だった。しかし、講演を聞いた理学部の2回生は「生き生きとしゃべる教授を見て、研究の臨場感は伝わってきた。将来は熊谷教授の研究室に行くかもしれない」と感想を述べていた。

休憩を挟んで、クイズ大会が行われた。整数論を専門とする加藤教授から「2008番目の素数は10万より大きいか小さいか」という問題が出されると、会場は笑いと戸惑いの声でどよめいていた。2008番目の素数は1万7467で、正解は「小さい」だった。

最後に懸賞問題優秀解答者の表彰式が行われた。加藤教授は選考基準について、「良い解法があまりに多く、選びきれなかった。よって素直に正解数が多い者を表彰する」とコメントした。表彰されたのは、出された問題にほぼ全て正解した3人。1回生で唯一表彰された理学部の藤岡さんは、ガロア祭について「どの研究室に行くかはこれから勉強していく中で決めたい。今回の講演で解析の分野について理解を深められたことは、将来、進路を決める上で役立つかもしれない」と話した。 表彰式が終わってガロア祭は終了となったが、参加者の中には懸賞問題について黒板の前で議論を始める者もいた。その光景は、参加者の学問への意識がいかに高いかを如実に物語っていた。

《本紙に写真掲載》

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