寄稿 兼松幸一郎(学生団体ドットジェイピー)「政治離れはなぜ進んでいるか」(2008.05.16)

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京大生には授業、研究、さらに政治に関連した学生団体などを通して、政治を学ぶ場はたくさん存在している。しかし、政治の現場(政治家が活動している場)に関心を持っている人はどれだけいるだろうか。プレイヤーである政治家がどのような活動を行っているか知っている人は、どれだけいるだろうか。実際にはかなり少ないのではないか。

投票率を政治への関心を表すバロメータとすると、数十年前は50%を超えていたが、2003年に行われた衆議院議員選挙では20代の若者の投票率が40%を切っていることから、関心が薄れていると考えられる。原因として、大学生が置かれている状況に問題があると考える。ではどのような点が問題であるか。一つ目は、政治の情報を得る手段が限られている点、二つ目は、周りに政治家がいない点、三つ目は、政治が自分たちに与える影響が小さくなった点、大きく分けてこの三点存在すると考える。

まず一つ目であるが、情報を得られる手段に限られていることに問題がある。私たちは、マスコミが発信する一方的な情報を得ることにより、あるいは現場に関わっている人から情報を得ることにより政治の情報を得ることができる。しかし、情報が偏ったり、変質してしまう恐れがあり、たとえ事実であっても、一部でしかない場合がほとんどである。市民のために汗水かいて働いている議員も存在しているが多くは知られていない。

二つ目は周りに政治家がいないということである。これは周囲から聞いた話であるが、以前はある学生が政治家を呼び、集まった学生で討論をしたりするなど、政治家と接する機会が今よりも多くあったそうだ。しかし、最近では、見たことはあっても直接話をしたことがある人は少ない。一つ目の理由と重なって、政治家、政治全体に対してもイメージは悪く、これでは、自然と避けられるのも仕方がないと考える。政治家には様々な人がいて、一人の人間として非常に魅力的な人が多く存在していることを感じる。イメージが良くないことを非常に惜しいことだと思う。

三つ目は、政治から私たちが直接影響を受けることが少なくなったことである。良く取り上げられる議論に、道路特定財源や、後期高齢者医療があるが、学生である自分たちには、直接影響を受けることは少ない。あるいは影響を受けても命を奪われるほどではないことがほとんどだ。しかし今、自分たちが直接関わらない問題でも、将来同様の問題に直面することが容易に想像できる。今の内から、関心を持ち、自分なりの考えを持ち行動することは、そのような問題に直面しても決してぶれずに行動できると思う。
 
これらの問題を解決し、政治に対する関心を高めるにはどうすればよいか。その答えは、非常に簡単で政治家と寝食を共にすることである。共に生活する中で、自分の目で見た政治、政治家こそ、本物の政治の姿であり、その奥の深さに直接触れることによって、今よりももっと強い関心を持って接することができるようになるだろう。そこで、インターンシップという手段を使って接してみるというのはいかがだろうか。実際にインターンシップを体験した学生の多くが、以前より政治に関心を持つようになり、世間で騒がれている問題に対して、主体的に自分で考えるようになったと行動に変化が生じている。更に言えば、このインターンシップを経験した学生で現在政治家になり、各地で活躍している人も少なくない。普段気の知れた仲間といることが多いと思うがたまには、全くつながりのないところへ身を置いてみるのはどうだろうか。二ヶ月後見える新しい風景を皆さんにも感じて欲しい。

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