9年間で約1千万 防災研助教 架空の出張繰り返す(2017.08.01)

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京都大学は7月25日、研究費を不正に使用したとして防災研究所の浜口俊雄助教(49)に懲戒解雇の処分を下した。浜口氏は、2007年からの9年間で、カラ出張により1100万円あまりの旅費を受け取っていた。

旅費の不正使用が発覚したのは、昨年11月、学内関係者から窓口へ通報があったことがきっかけだ。通報を受けて浜口氏本人に確認をとったところ、事実として認めた。その後、学内の調査委員会による調査で、07年12月から16年1月までの9年間に、知人訪問などと偽ってカラ出張を150回近く繰り返し、架空の旅費を請求して受け取っていたことが明らかになった。書類で出張と申請をし、交通費や宿泊費、日当を受け取っていたという。受け取った金額は、科研費補助金の約600万円を含む、約1100万円に上る。

旅費として受け取った金銭について浜口氏は、研究用のパソコンや書籍の購入、留学生の生活支援に充てたとしている。ただ、調査では、実際に物品を購入したことを証明できる書類が見つからず口座通帳からも支出を特定できなかったことから、使途を特定できなかった。なお、浜口氏は受け取った金銭を返還することに同意している。

京大で旅費を受け取る場合には、出張する前に書類を提出することが原則となっている。しかし、浜口氏は書類の事後提出を繰り返し、事務部から何度か注意を受けていた。また、出張に必要な手続きについて、秘書などを介さず自身に直接連絡するよう事務職員に指示していたことも明らかになっている。

調査結果を受けて京大は、7月25日の教育研究評議会で審議し、懲戒解雇処分を浜口氏に下した。また、詐欺などの事由で浜口氏を京都府警に刑事告訴することを検討しているという。

研究費の不正使用が起きた要因として京大は、教員の倫理観と規範意識が欠如していことに加え、制度の運用面に問題があったことを挙げた。京大では現状、航空機を使用する場合以外は交通費のレシートの提出が不要とされているほか、宿泊費は定額の1万円と決まっている。今回の不正使用発覚を受けて研究担当理事・副学長の湊長博氏は「ルールの見直しも含め検討したい」と語った。

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