伝統工芸 次世代へ ブータン文化講座(2016.10.16)

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13日、京都大学稲盛財団記念館でブータン文化講座「ブータンの民芸品」が開かれた。ブータン王国工芸品振興事業団(APIC)・CEOのラムケサン・チューペル氏が招かれ、ブータンの伝統工芸品の歴史や現状について講演した。
 
ブータンでは伝統工芸を「ゾリン・チョザム(Zoring Chusum)」という。絵画・竹細工・彫刻など13種の工芸品の総称だ。古くから仏教の影響を受けつつ発展してきたが、国際化が進んで海外の安価で便利な製品が入ってくるようになると市場規模は縮小。さらに職場環境の悪さも相まって後継者が減り、衰退の一途を辿っていた。
 
ブータン王国工芸品振興事業団は、ブータンの伝統工芸文化を保存・復興するべく2011年に創立された政府系団体だ。チューペル氏はAPICが実施してきた様々な活動について紹介した。

ある地域で、イバラの木から繊維を作る伝統技術が途絶えようとしていた。APICは専門家を派遣し、イバラの栽培や加工の技術指導や奨励活動を行う。やがて伝統文化は再び根付き、市場に出回る製品の数も増加傾向を見せた。

APICの創立以前から、伝統工芸技術の専門学校を設立したり、展覧会やコンテストを開いたりといった事業が政府によって行われてきた。APICはさらに、専門家による技術指導をはじめ、職場となる建物を整備するなど環境面の改善も進めている。
 
労働環境の改善、後継者の確保、目録の作成など、課題は多い。チューペル氏は「復興には協力・友愛の精神が不可欠です」と訴えかけた。
 
ブータン文化講座は、京都大学こころの未来研究センターがブータンの文化を一般に周知するため定期的に開いている。(賀)

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