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4学生 無期停学処分 吉田南封鎖事件に関与

2016.10.01

京都大学は、昨年10月27日の吉田南1号館封鎖事件に関わったとされる学生4人を7月12日付で無期停学処分とすることを決定した。
 
無期停学処分となったのは、工学部4回生2名、薬学部4回生1名、地球環境学舎修士課程2回生1名の計4名。7月12日の学生懲戒委員会で審議が開かれ、京都大学通則に定める「学生の本分を守らない者」として、無期停学処分とすることを決定した。4学生の停学期間・停学解除についての審議の有無については、回答できないとコメントしている。
 
4学生は、昨年10月27日の吉田南1号館バリケード封鎖(※)に関与したとされており、京都大学は昨年11月京都府警に刑事告訴。これを受けて府警は、威力業務妨害容疑で学生含む6名を逮捕した。その後6名は3月18日に釈放され、京都地検は3月31日に6名を不起訴(執行猶予)処分とすることを発表した。刑事告訴について、京都大学は「吉田南1号館封鎖行為が、学生の教育や教職員の業務に重大な支障を生じせしめた重大な非違行為であり、そのような妨害行為は絶対に容認することができないことから、告訴したもの」としている。
 
一方で、大学当局が当事者同士の話し合いをもたないまま刑事告訴に踏み切ったことについて、有志の学生により「京大が刑事告訴ってどうなの」というサイトが立ち上げられ声明文も出されている。

(※)昨年10月27日未明から午後1時頃にかけて、学生ら数人が吉田南構内吉田南1号館の入り口を立て看板などで封鎖した。大学職員の説得にも応じなかったため、大学は休講や教室変更を行った。バリケードは、1号館にいた他の学生らによって内部から破壊、撤去された。