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研究所の連携強化へ新組織

2015.05.01

4月1日、研究連携基盤が設置された。京大の研究所などを統括することで、研究所同士の連携をより一層深めることを主眼としている。

未踏科学の開拓進める

南西地区共通事務部の担当者によると、研究所をまとめる組織が設けられるのは初めて。異分野の交流を促し、新分野の創成や未踏科学への取り組みを促進することも狙っているという。

基盤の運営委員会には、各研究所長だけでなく、研究科長や学際総合融合センター長も参加する。これにより、従来開かれていた研究所長同士の会議よりも幅広い議論が期待されるという。

また、基盤には最大4つのユニットが設けられ、専任の外国人教員が研究所と共に、異分野の融合や未踏科学の開拓に取り組む。基盤ではユニットを公募する予定。研究所はこれに応じ、基盤運営委員会の審議に通れば6月にもユニットが設立される。

さらに基盤は、一般向けのシンポジウムの開催などを通して、研究所による研究成果の発信の支援をする。

連携強化の対象には、合計22の研究所や研究センター、実験所などが挙げられている。5800万円が今年度からの4年間、京都大学研究連携複合基盤構想として機能強化関連プロジェクトから支出されている。