吉田寮食堂 補修終わる 足掛け5年の議論が結実(2015.04.01)

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2015年3月9日、吉田寮食堂棟の補修が完了した。吉田寮の一部が大幅に補修されたのは、吉田寮竣工以来はじめてのこと。吉田寮食堂棟は築126年の日本最古の大学建築物であって、その建築史的価値は高いという指摘がある(京大新聞2012年11月1日号参照)。

吉田寮食堂棟は、2009年4月西村周三副学長(当時)が吉田寮自治会に提案した「吉田南最南部地区再整備・基本方針(案)」では取り壊される予定だった(京大新聞2009年5月1日号参照)。しかし、2011年6月に自治会は食堂を補修して残すことを提起。その理由として、①吉田寮食堂が外部に開かれたスペースとして、入寮資格枠の拡大など吉田寮自治会の運営に好影響を与えてきたこと、またこれからも与え続けるだろうということ②吉田寮食堂が学内の数少ない自主管理スペースとして存続してきたこと③食堂の雰囲気や構造が代替不可能なものであること、を挙げた(京大新聞2011年6月16日号参照)。

2012年4月になると大学当局が、新棟建設・食堂取り壊し(代替スペース建設)を決定し、これらに関する交渉を今後行わないことを自治会側へ一方的に通告した。同年4月23日には赤松副学長による「吉田寮食堂取り壊しに関する説明会」が行われることとなったが、この大学当局の決定に対して吉田寮自治会は「説明会」以前から反対を表明。「説明会」の会場には寮生、食堂使用者らあわせて150名近くが参加し、この場で吉田寮自治会は食堂の補修を再度要求するとともに、食堂以外の吉田寮の補修も求めた。「説明会」での議論の結果、大学当局は決定を撤回し、新棟および食堂の処遇については、継続して自治会と大学当局との間で議論することとなった(京大新聞2012年5月16日号参照)。

同年7月に行われた交渉では大学当局が食堂補修を認め、食堂補修の大まかな方向性や確約案の検討を経て、9月に新棟建設・食堂補修などを合意した確約書が両者の間で締結された(京大新聞2012年10月1日号参照)。その後、吉田寮自治会と学務部学生課奨学厚生掛や赤松副学長との間で詳細な補修の内容について協議され、2014年4月から着工された。今回の補修による間取りの変化はほぼないが、腐朽した木材の入替、基礎の交換、耐震壁の導入などにより耐震性が向上したほか、ガス・水道・電気設備などが改修された。

吉田寮食堂は1986年に大学当局によって一方的に炊フが配置転換され、出食機能を停止した。その後は食堂の広い空間を活用し、吉田寮生によるイベントのほか、寮外生にも開かれた、演劇や音楽活動などの場として使用されている。

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