文化

時計台前クスノキ 移植へ 時計台周辺を整備しすぎて・・・ 木公本総長「シンボルが無くとも強い心を」

2013.04.01

4月1日、京都大学は、百周年時計台記念館前クスノキを桂キャンパスに移植することを決定した。クスノキは、以前よりその健康が心配されていたが、2010年11月末から2011年5月にかけて行われた時計台周辺整備によりとうとう樹木病を発症。以前から「コンクリートやアスファルトに囲まれていてかわいそう」「戦前、軍国主義・天皇制の鼓舞のために用いられた楠木正成を髣髴とさせる」などといった声が学内外から上がっていたこともあり、森林の多い桂キャンパスに移植することが急遽決定された。

この移植により、長年京大のシンボルとして京大の姿を見守り続けてきたクスノキは、多くの学生の目に触れなくなってしまう。このことについて木公本紘総長は「グローバルリーダーたるもの、シンボルが無くとも強い使命感と高い倫理観を兼ね備え、強い心を持って自律した思考を身につけなければならない。クスノキ移植はその良い経験のひとつ」と話した。

なお、クスノキ移植記念として、クスノキから培養したiPS細胞から作られた「クスノキ盆栽」を2013円で時計台ショップにて販売する。

※この記事はフィクションです。4月1日。