読書を通じ教育支援を 「坂野カップ」開催に向けて(2011.12.01)

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京大生が代表を務める学生団体「アジア教育支援グループ たすき」が、カンボジアの自国語であるクメール語の識字率を高めるためのイベント「坂野カップ」を2012年3月3日に行うためのプロジェクトを始めた。(P)

「たすき」は2010年10月に結成された団体で、カンボジアの小学校に文房具を送るなどの活動を行ってきている。もともとは現在副代表で河合塾数学科の講師である高山信弘氏が個人的にカンボジア、タイ(チェンマイ)などの様々な国で支援をしてきたことに始まる。「たすき」のメンバーはほとんどが高山氏の教え子であり、現代表の角憲和さん(法学部3回生)もその一人である。

角さんは、高山氏が培ってきたノウハウや人脈を生かし、1回生のころから高山氏とともに支援を行ってきた。団体を結成する前はバイトで30万円ほどを稼いで、そのお金でカンボジアに行き、支援を行っていたという。そうした精神が根付いているのか、メンバーの自主性や意志を尊重して活動することが多い。現在も団体のメンバーは旅費を自ら負担しているそうだ。さらに、メンバーが各自の予定に合わせて格安航空を取るために、カンボジアでの現地集合現地解散で活動するという徹底ぶりである。そうした柔軟な文化は、「坂野カップ」の名前の由来となった坂野雅宏さん(経済学部1回生)が「たすき」に入ってまだ数か月であるにもかかわらず、このプロジェクトの中心となっていることにもあらわれている。

坂野カップのプロジェクトの概要は以下の3点である。

①現在支援を行っている、カンボジアの小学校Wat Thlork Primary Schoolに、貸し出し用の本を寄贈する。10月時点で約100冊寄贈済み。

②週1回、上級生には「読書タイム」を設け、下級生には、先生や上級生による「読み聞かせ」を行う。生徒は読書カードに読んだ本のタイトルと日付を書いてもらう。

③成果発表として、2012年3月3日に「坂野カップ」と称した読書感想発表コンテストを開催。5・6年生は読書感想文を書き、本のおもしろさを下級生へ伝えてもらう。4年生以下は、読書感想画を描き、本のすばらしさを実感してもらう。

坂野カップのアイデアが生まれたのは、夏休み中に「たすき」のメンバーを中心に現地へ赴いたときであったという。現地の小学校の校長先生が「本が欲しい」と言ったのが契機だ。しかし、ただ本を送るだけでは実際に読書が習慣になるとは限らない。そこで、読み聞かせや読書感想文のコンテストを行うことで本を読むところまで支援する仕組みを作った。

海外ボランティアに興味のある学生は多いと思われるが、具体的に行動にうつすにはプランを作る難しさも含め、様々な障壁がある。そのなかで「たすき」はそれまでの支援の実績をもとによく練られた計画のもと「坂野カップ」プロジェクトを進めており、成功して活道の輪が広がれば海外ボランティアの1つのモデルとなるかもしれない。

現地の発展のためには、継続的な支援が不可欠であるが、そのためには資金が必要である。「たすき」は活動の規模を大きくするために、募金活動やNFなどのイベントに参加し、資金を集めている。その資金集めの一環として、現在、このプロジェクトを実施するための資金を、READY FOR?というインターネット上で出資者を募るサイトで募集している(https://readyfor.jp/projects/banno_cup)。また、活動はHP(http://www.aesgtasuki.org/)やブログ(http://ameblo.jp/aesgtasuki)で紹介されている。

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