8基目の古墳出土 京都盆地北半の発展過程を示す(2011.09.16)

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8月5日、京都大学文化財総合研究センターが5月から調査を続けていた、吉田南構内のメディアセンター西隣のテニスコートにて、紀元5世紀(古墳時代中期)の古墳が検出された。埋葬主体部は中世までには削平されていて、残存しているのは主体部を巡っていた周溝のみ。古墳の規模や形状はまだ確定できていないが、東西10m以上、南北15m程の方形の墳墓と推測される。

京都大学中央本部の吉田南構内一帯は吉田二本松町遺跡と呼ばれている。この遺跡は弥生時代から江戸時代にかけての複合遺跡であり、各時代において様々な遺構、遺物が出土している。また、同遺跡の古墳群では、発掘中の古墳と同様のものが7基見つかっている。

今回検出された古墳は人物埴輪や馬形埴輪などの形象埴輪、円筒埴輪を伴っており、吉田二本松遺跡の古墳群で埴輪を伴う古墳が発見されたのは、これが初めてである。

山城北部の古墳時代中後期の小規模古墳群では、形象埴輪をもつ古墳は少なく、特に鴨川流域や東山一帯では希少である。そのため今回出土した古墳は、人や馬形の形象埴輪のセットが中小規模の古墳群に出現するようになる様子、中央から地方への文化の広がりがわかる重要な事例であり、京都盆地北半の中後期の古墳群間の序列を考える上で貴重な資料だという。

今後は周溝に堆積した土砂を完全に掘削し、埴輪の種類や同時に出土した遺物を確認し、他の7基と比較するという。

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