

選考委員特別賞
森いの助 『朝だ元気で』

井口可奈 | 『ボーンの錯覚』 |

高田九円 | 『全裸の夢』 |

櫻井周太 | 『冷え物と劇物』 |

浦出卓郎 | 『壊乱の巷』 |

森いの助 | 『朝だ元気で』 |

受賞作2編は『京都大学新聞』10月16日号に掲載しています。購読方法はこちら
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大森望 オオモリ・ノゾミ(翻訳家・書評家)
新人賞の応募作にいちばん期待するのは、文章の美しさでも小説のうまさでもなく、いままで見たことがない何か。新人の原稿は毎年何百本も読むんですが、残念ながら、そういう驚きを味わうことはめったにない。うわ、まだこんな手があったのか!――と仰天できる作品にめぐりあえることを祈っています。よろしく。 |

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谷崎由依 タニザキ・ユイ(作家)
頭の奥の奥のところで、あ、と思えるような、ずっと知っていた気がするのにあたらしい何か。数多の過去の作品たちと繋がりながら、一歩を踏み出そうとする何か。この世のこれを、あれを表象するのにこんなやり方があったのかと、口惜しく嬉しくなるような、そんな何かを読んでみたいです。どうぞよろしくお願いします。 |

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吉村萬壱 ヨシムラ・マンイチ(作家)
まだ何者でもなかった時、「公募ガイド」を見て第一回京都大学新聞文学賞に応募し、受賞した。選考委員は森毅氏と若島正氏だった。その後のデビューまでの孤独な数年間、この受賞はとても励みになった。自分の小説にも需要があるという驚き。「まともな文学賞」に送れないやばいブツ、飛びきり危険な爆弾の送り先は、ここです。 |

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若島正 ワカシマ・タダシ(京都大学教授)
勘違いしてもらっちゃこまる。オレオレ詐欺みたいなきみの話には、だれも耳を傾けたくないんだよ。こっちは絶対に騙されるものかと身構えてるんだから。それでも、少しだけなら騙されてもいいかな、とつい思ってしまうような言葉を読みたいんだ。 |
