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積雪で初日の試験を延期 開始30分前に通知

2023.02.16

1月25日の午前に実施予定だった全学共通科目の定期試験について、大雪の影響で計50科目が翌週2月1日に振り替えとなった。試験の休止は「全学の判断」として当日朝に発表されたが、その1時間前には国際高等教育院が「実施予定」と学生に通知していた。

講義や試験の実施について、京大は「災害等に伴う休講等の措置等に関する取扱要項」のなかで、▽市内への特別警報または暴風警報の発表▽市営バスの全面運休▽JRや地下鉄など5つの交通機関のうち3つ以上が運休という3つの条件に加え、担当理事の判断でも休講措置を決定できると定めている。25日朝6時の時点で、市内では12センチの積雪を記録し、JR西日本が運行を停止していた。国際高等教育院は当日朝6時半時点で「要項」が定める3つの休講条件に該当しないとして、全学共通科目の履修登録者に対し、試験は「実施予定」とメールで通知した。しかし8時20分ごろ、「全学の判断」で1・2限の試験を休止すると連絡。本紙の取材によれば、天候や交通機関の状況が悪化するおそれから「学生の安全を確保する必要がある」と教育担当理事が判断したことを受け通知したという。

翌日には、試験を翌週の2月1日に振り替えると発表した。2限の試験は開始時刻を通常の10時30分から45分に変更した。この理由については「専門科目の試験を実施する学部があり、時間が重ならないようにした」ためだとしている。京大は休講の連絡について、「学内の連携を改善し混乱が生じないようにしたい」との見解を示した。